国会の会期は、1月の通常国会で150日間と決まっています。
先に閉会した第164回では、衆法で、51の法案(議案件名)
がありました。
内、9つの法案が成立(下記参照)し、衆議院で閉会中審査26、
本院議了6、未了5、撤回4という結果が
衆議院のホームページ
にでております。
国会の延長は、通常国会で1回、特別国会では2回までと
決まっていて、会期中に法案が成立しない場合、
国会審議を継続するための手続きをとるか、または、
廃案になるかどちらかとなります。
衆議院を通過しても、参議院で継続審議となれば、
衆議院で再度可決する必要が発生します。
2005年に
郵政民営化法案で55日間の大幅延長が
あったことは、記憶に新しいことだと思います。
(参院で否決され、衆院解散)
150日間で、法律を50も審議し、成立させることは非常に
大変なことですね。
164回通常国会では、法律の制定(一九四七年)以来
初めてとなる「
日本国教育基本法案(下記参照)」
が民主党の鳩山由紀夫議員(先生)他6名から提出
されていました。
久しぶりに激しい国会になるかと思いきや、
結局は、衆議院で閉会中審査することになりましたね。
残念というか、日米の首脳会談の日程に負けたということ
でしょうか。
日本国教育基本法案の提出理由及び現行と法案の前文を後述
していますので、参考にしてください。
現行の教育基本法は、
戦後、戦争をもう二度と起こしてはならないという気持ちと、
日本という国を何とか立て直さなければならないという義務
が前文に表れているような気がします。
日本という国を・・・
今国会に提出された法案は、
「心身ともに健やかな人間の育成は、教育の原点である家庭と、
学校、地域、社会の、広義の教育の力によって達成されるもの」
からはじまり、少し身近に感じます。
生活するということは、
「自分の家庭があり、自分があり、そして、地域社会に
存在すること」
だと思います。
さまざまな事件がおきています。
恐ろしい事件が多発しています。
「殺してもなんとも思わない。
まるで自分が被害者のように・・・」
教育は、人間を形成していく上で重要なことだと思います。
学校は、勉強がすべてではなく、学校という小さな社会で、
「我慢すること」「創造すること」「話し合うこと」など
いろいろ学び、社会人になるための人間形成をする場だと思います。
学校にすべてを押し付けることではなく、
家庭でも同様、家庭としての役割があると思います。
今の日本は、授業にならない等学校崩壊が発生し、
学校が終わっても共働きによる学童生活、
家庭では、親が個人としての生活空間を主張する、
また、
戦後、高度成長の中で親がひたすら働き、愛情不足で育った大人
が、大人(親)になりきれず、未だ愛情をもらいたい状況にある。
そんな親が、本当に愛情を伝えることができるだろうか?
疑問に思います。
子供としても行き場を失っているのではないでしょうか。
(未来をみることも、
もっと言えば、何かあっても何に頼ればいいのかも)
今、この法案が提出されたこと、Wishはいいことだと思います。
内容については、詳しく分かりませんが、
一つの機会、きっかけになればと思います。
よりよい日本を作り上げ、そして、
子孫に夢が与えられる日本・世界
にしていきたいものです。
バーテンダー Wish
==資 料==
(成立した法案)
1.ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律の一部を改正する法律案
2.平成十七年度の水田農業構造改革交付金等についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案
3.執行猶予者保護観察法の一部を改正する法律案
4.地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律案
5.探偵業の業務の適正化に関する法律案
6.公職選挙法の一部を改正する法律案
7.海外の文化遺産の保護に係る国際的な協力の推進に関する法律案
8.がん対策基本法案
9.拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律案
(日本国教育基本法案の提出理由)
「教育の目的を明らかにするとともに、学ぶ権利の保障を施策
の中心に据えつつ、適切かつ最善な教育の機会及び環境の確保及び
整備、教育現場の自主性及び自律性の確保その他教育の基本
となる事項を定める必要がある。」
〜
Yahoo!みんなの政治より
(
国会に提出された日本国教育基本法案の前文)
「心身ともに健やかな人間の育成は、教育の原点である家庭と、
学校、地域、社会の、広義の教育の力によって達成されるもの
である。
また、日本国民ひいては人類の未来、我が国及び世界の
将来は、教育の成果に依存する。
我々が直面する課題は、自由と責任についての正しい認識と、
また、人と人、国と国、宗教と宗教、人類と自然との間に、
共に生き、互いに生かされるという共生の精神を醸成すること
である。
我々が目指す教育は、人間の尊厳と平和を重んじ、生命の
尊さを知り、真理と正義を愛し、美しいものを美しいと感ず
る心を育み、創造性に富んだ、人格の向上発展を目指す人間
の育成である。
更に、自立し、自律の精神を持ち、個人や社会に起こる
不条理な出来事に対して、連帯して取り組む豊かな人間性と、
公共の精神を大切にする人間の育成である。
同時に、日本を愛する心を涵養し、祖先を敬い、子孫に想い
をいたし、伝統、文化、芸術を尊び、学術の振興に努め、
他国や他文化を理解し、新たな文明の創造を希求することである。
我々は、教育の使命を以上のように認識し、国政の中心に教育
を据え、日本国憲法の精神と新たな理念に基づく教育に日本の
明日を託す決意をもって、ここに日本国教育基本法を制定する。」
(現行の日本国教育基本法の前文)
われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家
を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を
示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきも
のである。
われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の
育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化
の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。
ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、
新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。」
⇒ gecko (12/01)
⇒ 大和人 (05/03)
⇒ win (10/02)
⇒ のりさ (09/30)
⇒ win (09/26)
⇒ win (09/03)
⇒ win (05/07)
⇒ yoshinori (05/06)
⇒ win (04/23)
⇒ 加藤幸弘 (03/31)